素数は誰にも砕けない。


今さらだけど2008年2月のロサンゼルス旅行の話をしよう。



プロローグ。


2月18日15時頃、高校の友人Nと俺は成田空港に居た。
なんでLAに行こうとしたのかはよく覚えていない。
たぶん、ヴィンテージの古着が好きだからその雰囲気から漠然とアメリカに憧れてたんだろうなあ。
それ以外にも理由はあるだろうけど、お互いに確認し合うなんてことはしなかった。


前日になってロクな準備をしていなかった俺は東急ハンズに駆け込んだ。
やっぱ旅ってさ、丈夫なコットンで縫製されたシャツと履き潰されたNIKEと厚手の靴下とリジッドのジーンズとデカいバックパックでするもんじゃん。
(関係ないけど、俺は丈夫なTシャツを見るとめっちゃ幸せな気分になる。)
でも家族があれ買えこれ買えって煩くて、絶対要らないだろ!ってモノも買ってさあ、すげー意味ない気がしたよ。
物質社会からの脱出とは言わないけど、でも確かにそんな気持ちもあったと思う。


夜になってからは興奮して寝れなかった。
だって俺が地球儀のあの場所に立っているなんて…。
不思議でならない。
展転輾転しつつ、眠れぬ夜は容赦なく過ぎる…。


で、
ついに成田空港まで来てしまった僕ら。
広いけど案外わかるもんだな。
搭乗手続きを済ませて飛行機に乗り込む。
隣の席がめっちゃカッコいい外人で乙女の如く緊張した。
しかもね、荷物を棚に上げてくれたりして優しいんだ、アイツ…。
ずっとお酒飲んでたけど。まあいいや。
18:00頃、スト2よろしくビューンと離陸。
しばらくして機内食が出てきて、またしばらくして消灯。
24:00頃、ふと目を覚ました。
いやそもそも寝てたのかどうか。
太平洋上空、窓から見えた星が綺麗だった。



続きはまた気が向いたら…。