サンとアシタカへ捧げる。

SSKの朝は早い。


「ほら見て。テント内の結露が凍ってるでしょ。こういう日はね…とても寒いんですよ」



5時半には起きて支度をし、7時前には行動を開始する。
SSKは言う。


社畜時代となんら変わってないじゃねえか」






今日は13番札所の大日寺から始まった。
朝っぱらの山道は路面が凍っている。
もちろん盛大に転けた。



コロコロと札所を回り、
お昼過ぎには20番鶴林寺に到着。
ここは一に焼山寺、二に鶴、三に太龍寺と言われる2番目の難所。
途中の三叉路に自転車を置いて、山道を登る。



ここも本当に静かな遍路道…。
俺は知らぬ間に心が洗われていることに気づいた。
私が山を求めている…?






鶴林寺にて納経してもらい、次は太龍寺へ川沿いの道を進む。
ここもザ・山道。
というかザ・田舎、秘境な遍路道
山々が素晴らしい輝きを放っている。
懐かしい…懐かしい?





太龍寺へ到着。
ここではかつてニホンオオカミ、つまり山犬が生息していたらしい。
さらには樹齢600年クラスの杉の木立がゾロゾロ…。
圧巻だった。涙が零れた。
そうか、俺はやはり山が好きなんだ。
きっとこれは理屈じゃなくて、DNAレベルの話なんだ。






今の俺には生命力溢れる自然が恐ろしく、だがいつまでもその場に居たかった。
それもそのはず、脚が千切れそうなくらい走ったんだもの…。







SSKは言う。
「まあ途中からロープウェイ使ったんだけどね」





今日は民宿で一泊!

牡蠣鍋うま!魚介最高!