右眼を大きく見開いて背伸びの運動。

毎朝4時起き!
朝はカレーライス!



もしかしたら今日が旅の最終日となるかもしれない。
向かう青い森、辛さ噛みしめよう。



向かい風のなか、山道中の山道をしこしこと漕ぎ続けて数時間…。
4号線の最高到達地点へ!!!
聞こえますかこの雄叫び!!!









そしてまた山の中を数時間…。
途中、右のアキレス腱から袋とじの端っこをビリビリと開けたような感触と痛みが伝わり、思わず声が出る。
腱ちゃんがSOSを送っているようだが無視。
超痛い。帰ってからどうなってるか確認するのが怖い。



なんとかかんとか旅の最終目的地、青森県十和田市へ到着!








Q:なぜ十和田市なのか。
それはスーパーカーの結成地だから。
この地の楽器店のメンバー募集の貼り紙によって彼らは集い、最高の音楽を作った。
彼らを育んだ土地を見てみたいと思った。
よし、まず楽器店を探すぞ!とWikipediaを開く。



http://ja.wikipedia.org/wiki/SUPERCAR

以下、抜粋
> 1995年、フルカワが八戸市内の楽器店(楽器の文明堂:閉店)に貼ったバンドメンバー募集の張り紙により同地でバンドを結成。




隣の、八戸市だった。
誤情報を流したのはどこのどいつだ?





ここでぶっちゃけると、自転車で旅をする理由が自分でもよくわからない。
辛いし寂しいし金かかるし暑いか寒いし。
目的はあるが、それは所詮後付けだ。
まずどこかへ行きたいという想いがある。
色々考えたけど、自分の力で遠くへ行ったっていう誇らしさを感じたいというのが一番適当かもしれない。
だがそれがすべてではない。つまりこれナンセンス問答。
結局、僕は小学生と変わらない。
ジッとしてられないだけだ。




あとそうだ、
今日中には十和田市には辿り着けないと言っていた盛岡駅の駐輪場の爺ちゃん、
今日は雨ではないし、十和田市への道のりは厳しかったけどなんとかなった。
爺ちゃん、人生は饅頭みたいなもんなんだよ。
食べてみなけりゃ、どっちが甘いかわからねえ!!!
ジーザス!!!






十和田市現代美術館で小一時間観光し、寂れた商店街に出た。
そろそろ帰ろう、予定より早いけど。
そういえばあの曲を聴くのを忘れていたことを思い出す。
自転車を降り、イヤホンを耳につける。



昨日また僕が白い目で見た夢は、
この広い空と君との話だよ。




fin.