川原で踊るか中学生。


宿に泊まると、必ずエアコンつけっぱなしで寝てしまうから困る。
本当に困るのは宿の人である。



やれやれと思いながら起きて顔を洗う。
旅に出てから目が腫れぼったくて変な顔だったけど、徐々に治りかけている。
ただ髭を剃ってないので、やっぱり変な顔。



今日は40番札所観自在寺からスタートう!



順次打っていき、山道の下り坂を颯爽と駆ける。
すごく快調だ…山道はひんやりして気持ちいいなあ!



坂を過ぎて後、後輪からぶわぶわと音がする。
この音は路面の凹凸から発せられる音である。安心せよ。



念のため振り向いて後輪のタイヤを指で押すと、とても柔らかい。



パンクです。





原因を探ると、植物の棘が刺さっていた。
古典的な作戦だなあ、愛媛くん。
薔薇の花ですか、鞍馬ですか?
その対策を僕がしていないとでも?
僕はパンク修理キットと替えチューブを3つ持ってきている!




ちゃっちゃと替えようと思い、タイヤからチューブを外す工具を探す!
ない!どこにもない!


脳内ではその工具を自宅の工具箱にしまう映像が瞬時に再生される。
そうか、僕はおっちょこちょいということを忘れてた。
もしくは木偶の坊。



ただ液体を充填するタイプのパンク応急修理キットを持っていたので、それを注入。
しかしそれはあくまで応急措置。
乗ってみると明らかに圧が足りなく、30分も持たないような印象。



マズイよ、こんな山道で…と思ったら偶然にも自転車屋が!助けてください!



そこで出てきたのは、ヨボヨボとは言わないまでもヨボヨくらいのおじいちゃん。
おじいちゃんとは言え手際はよく、すぐに自転車は治…らなかった。
なぜか来客が絶えなくて、自転車は二の次三の次。
そこでただ待っているわけにもいかない僕は作業の半分をこなし、代金として1000円をとられた。
おじいちゃんは言った。



「饅頭が二つあっても、食べてみなけりゃどっちが甘いかわからん!」



ジーザス!仰る通りでさあ!






それから紆余曲折を経て、なんだかんだで43番の明石寺まで打った。
今日も100km以上進んでしまった…。
お遍路は人生そのもの、そんなに生き急いでどうしようと言うのか。



晩飯はうどん!うまい!
(丸亀製麺です)