凍ったバナナでホームラン打ってよ。


今日泊まったのは大洲市という城下町。
ここの旅館ときわという宿が素晴らしかったので紹介しとく。







さて今日はかなり標高の高い峠越えをしなければならない日。
6時に宿を出る。


なんかやたら手が冷たいなあ…と思って道路の電光表示盤を見ると、−2℃とある。
氷柱もできてらあ。



でも自転車漕いでると身体はまったく寒くないんだよね。
むしろ暑くて額から汗が吹き出る…。




そしてなんとかかんとか山の上の44番大宝寺と45番岩屋寺を獲る!
あともうひとつ峠を越えて、標高710mからジェットコースターのように一気に山を下る。
下った先にあるのは、道後温泉のある松山市である。





またちょちょいと寺を巡り、50番札所繁多寺の駐輪場に自転車を停めると、そこに例の姐御がいた。



なぜだ!?
彼女は足摺岬へ向かう途中で置き去りにして、そのまま追い抜かれてはいないはず。
ましてや折り畳みとロードバイク、女と男、猫好きとぼくなつ好き…。
絶対に追いつかれるはずはないのだ。



「どうしたんですか!?」



彼女は言った。
「途中で輪行して電車に乗った。さらに私はこれからは逆打ちで…行く」



俺は眩暈がした。
輪行まではわかる…逆打ちだと!?
何を言ってるかわからないと思うが、逆打ちとは文字通り札所を逆にまわっていくこと。
遍路の道案内は通常順打ち用についているので、順打ちよりも難易度が高いとされている。
彼女がどこからどこまでの札所を飛ばして松山まで輪行したのかわからないが、そんなことをするメリットが俺にはわからなかった。
もしや…そのほうが打ちやすいことを知っているのか?彼奴は鬼か?
計り知れない。





彼女と別れ、51番の石手寺を打って今日はおしまい。

なかなか宿が見つからないが、なんとかビジネスホテルを予約。
途中の弁当屋で、高校生に混じりながらマヨ唐揚げ丼を食う。



もうお眠です。
瞼が…。